マレーシアにはオラウータン保護センターが3カ所あります。
そのうちのひとつブキットメラ(Bukit Merah)のオラウータン保護区に行ってきましたので紹介します。
ブキットメラ(Bukit Merah) オラウータン保護区の場所
ブキットメラはペナン島から高速道路を使って約1時間半で着きます。
本島ペラ州タイピンからは1時間もかかりません。
「ブキットメラ レイクタウンリゾート」という広大なテーマパークの中にオラウータンを保護している島があり、そこへフェリーで渡ります。
フェリーの料金は外国人の場合、大人40RM、子ども20RMです。
島へは約15分で到着します。
保護島では人間が檻の中
島に到着すると人間が檻の中に入り、オラウータンを観察させてもらいます。
この日は暑かったので、オラウータン達も日差しを避けあまり多くのオラウータンを見ることは出来ませんでした。
この島のオラウータンのボスはさすが貫禄がありました。
スタッフからもらったミカンを美味しそうに食べていました。
かなり間近で観ることが出来ます。
このオラウータンはなぜかヒロシという日本語名がついていました。
「ヒロシ~!」と呼びかけるとちゃんとこちらを見るので名前を認識しています。
ヒロシ君は現在6歳、あと6年位したらボルネオの森林に帰るそうです。
先ほどのボスはもう歳を取り過ぎているので。もうこの保護島でずっと過ごすことが決まっているとのことです。
絶滅の危機に瀕しているオラウータン
オラウータンとはマレー語で「森の住人」、熱帯の森に生息している大型類人猿です。
主にマレーシアのボルネオ島とインドネシアのスマトラ島に生息しています。
密猟や森林伐採、生息地の熱帯の消失によってオラウータンは絶滅の危機に瀕しています。
日本ではあまりテレビやニュースで取り上げられませんが、東京五輪の競技場を設立するために東南アジアの熱帯材が大量に使われているとして、国際オリンピック委員会に中止を求める運動があり、海外では大きく取り上げられ問題視されていました。
環境に配慮したオリンピックであるはずが、他の国の森林を伐採して成り立っているとはなんとも複雑な気持ちになります。
そして日本のメディアで取り上げられることはないのです。。
メディアでは、競技場の屋根やひさしに47都道府県から提供される国産の木材が使用されていることばかりが取り上げられ、その土台にはどこの木材が使われているのかは話題にはなりません。
ヒロシ君がボルネオに帰る6年後、森林はどうなっているのでしょう。。
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