私は我が子を授かる前に一度流産を経験しています。
お腹の中で胎児の心臓が止まってしまう稽留流産です。
稽留流産の場合、胎児を取り出す搔把手術を行なうのですが、私はこの手術を担当医師ではなく、セカンドオピニオンの医師にお願いしました。
そうなった経緯をお話しします。
流産と診断された日
妊娠12週のその日は夫と一緒に検診に出かけました。
エコーで確認すると前回動いていたはずの心臓が止まっており、医師から稽留流産であることを告げられました。
気が動転してしまって、その後の説明は頭に入らなかったのですが、医師が言った次の言葉だけははっきりと覚えています。
「リンゴにもたまに虫食いのものがある」
流産は一定の確率で起こるものであることを言いたかったのでしょうが、あまり適切ではない言葉だと感じました。
そしてこう続けました。
「1週間後に来院した時に、搔把手術をするのか自然に流れ出るのを待つのか決めてきてください。
まあ今の時代は搔把手術が一般的ですけどね。」
なぜか薄ら笑いしていました(そういう顔だったのかも。。)。
私たちが言葉に詰まっていると、
「セカンドオピニオンを求めて他の医師のところに行ってもいいですよ」と。
検診の会計を済ました夫はすぐに私にこう言いました。
「セカンドオピニオンを聞きに行こう!」
セカンドオピニオンの医師の対応
すぐに友人の知り合いのクリニックに電話をしました。
もう診察時間を過ぎようとしていましたが、事情を話すと待っていてくれるということで急いでそのクリニックに向かいました。
エコーと聴診器で確認するとやはり心臓は動いていません。
しつこいくらい何度も確認してくださいました。
きっと私たち夫婦に納得させるためでもあるでしょう。
その後すぐに内診となりました。(先ほどの医師は内診は行いませんでした。)
その結果、細菌感染していることが分かったのです。
細菌感染を治療しないと、次回妊娠した時にまた影響を及ぼすということでした。
セカンドオピニオンの医師の説明は、明瞭でした。
細菌感染の治療のために抗生物質を処方され,そしてその医師のもとで搔把手術を行うことを決めたのです。
セカンドオピニオンは大事
流産という診断結果に間違いはないけれど、セカンドオピニオンを求めたことで流産という事実を受け止め、納得して手術を受けることができました。
そして何より細菌感染が発見され、治療することで次の妊娠に向けて前向きになれることもできたのです。
少しでも不安や納得できない点があるなら、セカンドオピニオンを求めるのはとても大事なことだと痛感しました。
ましてや海外であればなおさら、少しでも不安を取り除き、納得した上で治療を受けることは大切です。
さいごに
その後私はまた妊娠することができ、そのセカンドオピニオンの医師に検診から出産までお願いしました。
毎回の検診では内診を必ず行い、細菌感染していないか確認し、必要であれば膣内洗浄までしていただいていました。
マレーシアはイギリス式で、妊婦の内診はあまり頻繁には行わないのです。
そこまでしてくれた医師には本当に感謝しています。
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