子どもの通う小学校では今週から学年末テストが始まったのですが、歴史のテストの前に博物館に行っていろいろ確認したいと言うので先週末に家族で「マレーシア国立博物館 Muzium Negara 」に行ってきました。
私はここを訪れるのは3回目ですが、今回は子どもと一緒に家で勉強していることもあり、今までよりも理解して見て回ることができました(恥ずかしながら以前ははなんの勉強もせず訪れたのであまり楽しめなかった)。
そして日本統治時代の展示物を見て、日本が好きだった亡き義祖母を思い出します。
マレーシア国立博物館 Muzium Negara
博物館の入場料は、大人RM2 (外国人はRM5)、6〜12歳は無料(外国人はRM2)ととてもお安い!
駅から直結しているのでアクセスも便利です(LRT KL Central / MRT Muzium Negara)。
子どもが幼い頃、ここの外に展示してある昔の車や機関車を見に来て、大喜びだったな〜懐かしい。
イスラム模様の床や壁面が所々にあり、美しい。
先史時代から現代まで
マレーシアの旧石器時代から現代に至るまで各ゾーンに分かれて展示されています。
義祖母を偲ぶ
展示物の中には、当然日本統治時代のものも多くあり、これらを目にするといつも亡き義祖母(中華系マレーシア人)を思い出します。
日本統治の3年間、義祖母は当時中学生くらい。
日本統治が始まるや、学校でいきなり日本語教育が始まるわけですが、それが意外にも凄く楽しくて、日本人にも良くしてもらったと会う度に話してくれました。
特に高橋さんという方に良くしてもらったと良く言っていました。
「あなたは日本人ですか」「私は市場へ野菜を買いに行きます」など今でも幾つかのフレーズを暗記しており、桜の歌も歌ってくれました。
私が初めて義祖母に会った頃には少し痴呆も入っていて、福建語しか話さないこともあり、詳しい話を全く聞けなかったのが残念ではありますが、とにかくいつも嬉しそうでした。
晩年は、痴呆がさらに進み、私が孫の嫁であることも忘れてしまっていましたが、日本人だと分かると決まって上記の話を繰り返ししてくれました。
日本人に強い恨みを持つマレーシア人(特に中華系)が多いのはもちろん知っていますが、義祖母から聞く統治時代はあまりにも楽しそうな思い出で、意外に思ったものです。
最初は私に気を遣ってそういう話をしているのかと思いましたが、痴呆症がかなり進んでも同じ話をするのでよほど良い思い出なんだろうと思われます。
そんな義祖母を偲ぶことができた国立博物館でした。
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