先日放送された『ウチ、断捨離しました』(執着で埋もれる母救いたい!娘たちの激闘)は、これまたすごいモノ(執着)が多いお宅だったので、前編・後編と2週に渡っての放送でした。
モノで心を埋める心理、それを断ち切るには空間の力を使って自分を労わることがいかに大切であるかを学びました。
モノへの執着が強すぎて手放せない
脳梗塞を機に断捨離を決意したという70代のとも子さん。
最初に様子を見に来たやましたひでこさんは、
「いいモノをたくさんお持ちだけれど、お手入れがされていないのよね。活かされていない。」
と言っていました。
近所に住む娘さん2人の協力を得て、断捨離を開始するのですが、、モノへの執着が人一倍強くてなかなか進みません。
娘さんが捨てた壊れたテーブルや歯の錆びたミキサーをまた拾ってくる始末。。
「高価なものだったんだから!」と言って憤慨しているのです。
特に高価だったという大量の家具は頑として譲りません!
娘さん2人もほとほと困り果て「母を苦しませたいわけではないのに」とリタイア寸前でした。
変化が訪れたのはある告白から
そんなとも子さんに変化が訪れたのは娘さんのある素朴な質問がきっかけ。
「私は汚い家に住むのはすごいストレスなんだけれど、お母さんは何にも感じないの?」
この質問に最初は黙り込んでしまったとも子さんですが、返した言葉が意外なものでした。
「自分に自信がないから、気に入ったものに囲まれて、自己表現したい」
生き方に根本的に自信がないのだそう、、。
とも子さん曰く子どもの頃、質素倹約の家庭で育ち、欲しいものも我慢する生活だったそうです。
モノを持てない劣等感を子どもの頃に植えつけられたのだとか。
でも結婚を機に欲しいモノが買えるようになると、良いモノ(高価なモノ)を買い揃えて、劣等感を癒していったというのです。
でもこの「自信がない」という告白が、とも子さんに変化をもたらし、どんどん不用品を手放していきます。
やましたさんからの意外なアドバイス
断捨離に取り組んできて床は見えるようになってきましたが、まだまだモノが多く、手強い状態です
1ヶ月後に訪れたやましたひでこさんは、とも子さんに断捨離ではないアドバイスをします。
実はやましたひでこさんが一番気になっていたのは、、とも子さんの身繕いが足りないこと。
おそらく番組を観ていた誰もが感じていたことですが、とも子さんの髪の毛がボサボサなのです。
せっかく良い食器や可愛い洋服を持っているのに、肝心の自分自身の身繕いが出来ていないのです。
「自分をケアしない状態が、この空間のモノを繕っていない状態にそのまま出ている」
とも子さんはその後、なんと50年ぶりに(!!)美容院へ行きます。
モノで心を埋める虚しさ
やましたひでこさん曰く、
「とも子さんは獲得行動で心を埋めたかっただけで、本当にそれらが欲しかったわけでなはい。
自分にとって本当に必要なモノではないから、お手入れをしないんですよね。」
たしかに本当に気に入ったモノなら、お手入れをして大事にしますよね。
とも子さんは「これは高価なモノ、あれも高かったんだから」と口にすることが多く、モノの価値を値段で決めているのも気になって観ていました。
でも髪の毛を切って、さっぱり綺麗になったとも子さんの嬉しそうな笑顔が印象的で、これから自信を取り戻して、自分のケアをしていくところからまず変わっていくのだろうと感じずにはいられませんでした。
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